♪ フルートのコンサート・メモ ♪
    Memorandum of the flute concerts
 
平成20年度神戸市文化奨励賞受賞記念 矢野正浩 フルートリサイタル
    2009年3月8日(日)14:00〜 神戸新聞 松方ホール

    <出演>
      フルート: 矢野正浩
      チェロ:  池村佳子
      チェンバロ:澤田知佳
      ピアノ:  稲内恵美
    <曲目>
      C.Ph.E. バッハ: ハンブルガーソナタ ト長調 Wq.133
        フルート、チェンバロ、チェロ
      G.Ph. テレマン: ソナタ ヘ短調 TWV41
        フルート、チェンバロ、チェロ
      J.S. バッハ:   ソナタ ホ長調 BWV1035
        フルート、チェンバロ、チェロ
      C.ライネッケ:  ソナタ 水の精 作品167
        フルート、ピアノ
      武満徹:     ヴォイス
        無伴奏フルートソロ
      T.ベーム:    うつろな心による変奏曲 作品4
        フルート、ピアノ
    <アンコール>
      ベートーヴェン: フルートソナタ 第3楽章
      モーツアルト:  ディヴェルティメント
      ビゼー:     歌劇「アルルの女」より「メヌエット」
    <料金>
      一般:¥2,500(当日¥3,000)、 学生:¥1,500

●感想

    アンサンブル神戸を主宰され、MFLC大阪の講師もされている矢野正浩さんの平成20年度神戸市文化奨励賞受賞記念リサイタルに行ってきました。

    前半の3曲は、通奏低音(チェンバロとチェロ)とフルートによるバロックの曲で、C.P.E.バッハのハンブルガーソナタ、テレマンのソナタ、J.S.バッハのソナタの順に演奏されました。どの演奏も綺麗な音で淡々と演奏されていましたが、私にはそれが少し物足りなく感じました。
    綺麗な演奏だったのですが、細かな音符が続くところで、少しテンポが速くなる傾向があったこと、トリルを下からかけていたことなど、少し気になるところもありました。また、ダイナミクスも、もっと大きくした方が、バロックの曲らしくて良かったのではないかと思いました。

    一方、後半の3曲はどれもとても良い演奏だったと思います。

    ライネッケのソナタの第1楽章と第2楽章は、ピアノの音が少しだけ大きいように思いましたが、第3楽章と第4楽章は、フルートの音もダイナミクスなどの表現も、とても良かったと思います。

    今回の演奏会の中で一番良かったのは、次に演奏された「ヴォイス」だと思います。個人的には、「ホイッスルトーン」がとても綺麗なのに感心しました。この曲は、初めて聴いた人も多かったようで、演奏が終わった後、会場内にどよめきが起こっていました。

    最後に演奏されたベームの「うつろな心による変奏曲」やアンコールで演奏された3曲も、心に響く、よい演奏だったと思います。

    なお、矢野正浩さんはアンコールの曲も含め、全て暗譜で演奏されました。先月の南部靖佳さんのリサイタルでも感じましたが、「やはり、暗譜の方がいい」と改めて思いました。

    前半の演奏は、少し「おやっ?」と思うところもありましたが、全体のプログラム構成や聴かせ方は、聴衆を飽きさせることがなく、とても良かったと思います。無伴奏の「ヴィイス」を演奏するタイミングも絶妙で、とても効果的でした。


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