♪ フルートのコンサート・メモ ♪
    Memorandum of the flute concerts
 
    神戸フィルハーモニック
    「ハニホヘといろコンサート 第7回 ろの段」(フルート:久保田裕美・上野明子)

     2008年3月20日 神戸ポートターミナルホール

      <演奏>
      <曲>

        エルガー:    愛の挨拶
        レスピーギ:   リュートの為の古風な舞曲とアリア第3組曲より 第一楽章
        ビゼー:     カルメン組曲より 間奏曲
        チャイコフスキー:弦楽セレナーデより ワルツ
        シューベルト:  ロザムンデより バレイ音楽 第2番
        ベートーヴェン: 交響曲第5番「運命」より 第1楽章

      <アンコール>

        ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーブス幻想曲
        フォーレ:       シシリアーノ(ペレアスとメリザンドより)


    ● 感想 ●

      神戸フィルハーモニックは、神戸市民のオーケストラとして演奏活動を続けているオーケストラだ。今回の演奏会は、神戸フィルハーモニック後援会が主催して2006年から行ってきた「ハニホヘといろ・コンサート」の最終回で、演奏会後には交流会も開かれた。

      あいにくの雨模様だったが、講演が始まる頃には雨も上がり、来場者もかなり多かったと思う。演奏された曲も、よく知られている曲で、一般の方が喜びそうなプログラムになっていたのだが、(私も含め)平均年齢が高めで、

        「もっと多くの若い人にクラシック音楽を楽しんでもらえたらいいのになぁ」

      とつい、思ってしまった。

      会場の神戸ポートターミナルホールは、音楽専用のホールという訳ではないので、音響が心配だったが、想像していたよりは、よく響いていたように思う。今回は、フルートのアンサンブルなどの指導をして頂いている久保田裕美さんが出演されるので聴きに行ったのだが、フルートやクラリネットなどの音もよく聞こえていた。


      最初に指揮者の朝比奈千足さんが、「今日のコンサートは、オーケストラの演奏と私のおしゃべりが半々くらいです。」と仰ったのだが、まさにその通りで、演奏時間より、朝比奈さんのトークの時間の方が長いくらいだったかもしれない。朝比奈さんのお話自体は、おもしろかったので、聴いている方はよかったが、その間、じっと待たされているオーケストラの団員の方々には、少々、苦痛な時間だったのかもしれない。

      今日の選曲は、国際港である神戸にちなんで、世界各地(といっても、ヨーロッパとアメリカだが)の楽曲から選ばれたもので、聴いている観客が飽きないように、短めの曲を意図的に選ばれたようだ。

      アンコールの曲も含めて、多くの曲でフルートが活躍する場面があったが、特に、

        ビゼーの カルメン組曲より 間奏曲
        フォーレの シシリアーノ(ペレアスとメリザンドより)

      の2つは、フルートが主役になる曲で、私も嬉しかったが、近くにいた他の方々も、フルートの独奏になると「誰が吹いているんだろう」いうように身を乗り出して、聴いておられた。

      フルートのパートは、久保田裕美さんと上野明子さんのお二人だったが、1stと2ndを前半の楽曲と後半の楽曲で交代されたようで、ビゼーの独奏は久保田さんが、フォーレの独奏は上野さんが演奏された。どちらも綺麗なフルートだったが、アンコールの最後に演奏されたフォーレのシシリアーノの途中から、空調が入ってしまい、せっかくの演奏に水がさされたのは、少々、残念だった。

      演奏会の後、久保田さんは「緊張しました」と仰っておられたが、ビゼーの演奏に入る前には、にこやかな笑顔も見られ、吹いている間もリラックスして楽しそうに吹かれていたのが、とても印象的だった。「よい音でフルートを演奏するためには、体全体の力を抜いてリラックスすることが重要だ」とよく言われるが、私などは、先生の前で吹くだけで緊張してしまう。最近になってようやくリラックスすることの重要性がわかってきたが、フルートを人前で「楽しみながら」吹けるようになるのは、いつの日のことだろうか。

      ところで、今回の演奏会全体で、私がいちばん良かったと思ったのは、

        シューベルトの ロザムンデより バレイ音楽 第2番

      で、オーケストラのいろいろなパートの聴かせどころがあったし、音のバランスもいちばんよかったと思う。

      今回のオーケストラは、比較的少人数の編成だったせいもあるかもしれないが、弦楽器の低音部の厚みが、バイオリンに比べて、少し不足していたように思う。ビオラ、チェロ、コントラバスの人数が、1.3〜1.5倍くらいいれば、全体の厚みが増して、ベートーヴェンの「運命」なども、もっと迫力のある演奏になったような気がするけれど、全体的にみれば、よい演奏会だったと思う。

      なお、神戸フィルハーモニックでは、後援会の会員を募集しているそうなので、多少なりとも関心がある方は、是非、入会してあげて欲しい。


Netscape Navigator ver.7.0以上 または Microsoft Internet Explorer Ver.5.0以上をご利用下さい。
許可なく、掲載された情報の全部または一部の複製や転載、また出版、放送等の二次使用をすることは禁止します。
PEN、チ、网s。。、ヌ。チ、ケ。ェ Email:メール
  URL:http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/
(C)Copyright 2007, Create PEN
All Rights Reserved
No reproduction or republication without written permission.