♪ フルートのコンサート・メモ ♪
    Memorandum of the flute concerts
 
    サー・ジェームズ・ゴールウェイ フルート・リサイタル 2007年10月12日 神戸新聞松方ホール

      <演奏>

        フルート:
          Sir James Galway(★)
          Lady Jeanne Galway(☆)
        ピアノ伴奏:
          Phillip Moll
      <曲>

        ★ モーツァルト:ソナタ ヘ長調 K.376
        ★ プロコフィエフ:ソナタ ニ長調 op.94

        ★ バッツィーニ:妖精の踊り(幻想的なスケルツォ)op.25
        ★ サン=サーンス:歌劇「アスカニオ」より舞曲(アダージョと変奏)
        ★ ラヴェル:ハバネラ形式による小品
        ★ ゴダール:3つの小品による組曲 op.116
        ★☆ ドップラー:アンダンテとロンド(2本のフルートとピアノのための)op.25
        ★ シャミナード:コンチェルティーノ op.107

      <アンコール>
        ★☆ 浜辺の歌
        ★☆ トルコ行進曲
        ★  ダニーボーイ
        ★  熊蜂の飛行
        ★  白鳥
        ★  カリックフェルガス(アイリッシュ民謡)

    ● 感想 ●

      前半は、モーツァルトとプロコフィエフのソナタだったが、モーツァルトの方は伴奏のピアノの音が大きく、フルートの方が負けていて、期待したほどではなかった。ゴールウェイさんのエンジンがまだかかっていなかったのか、伴奏者のフィリップ・モールさんが頑張りすぎたのかはよくわからないが、ピアノとフルートのバランスが悪かったように思う。もちろん、十分よい演奏ではあったのだけれど。。。

      一方、プロコフィエフのソナタの方は、フルートの響きも十分で、とてもよい演奏だったので、私も、もっと上達したら吹いてみたいと思った。

      後半は、ゴールウェイさんが
        「若いフルート奏者のためのプラグラムです」
      と紹介され、
        「フルートを演奏する人は何人いますか?」
      と手を挙げるよう、求められたところ、たくさんの手が挙がった。前の方は、たぶんムラマツ関係の人が多かったのだと思うが、
        「こんなにたくさん?!」と驚いておられた。
      そんなわけで、後半の曲は、テクニックを魅せるものが多かったのだと思うが、最初に演奏された
        バッツィーニ:妖精の踊り(幻想的なスケルツォ)
      などは、特によかったと思う。

      ドップラーのアンダンテとロンドは、奥様のLady Jeanne Galwayさんとのデュオだったが、途中でジェームズ・ゴールウェイさんが譜面を見間違えたようで、奥様だけが吹き始めてしまった。しかし、動じることもなく、伴奏者に声をかけて、 その部分から演奏をやり直された。こんなミスをすると、ふつうの人ならその後の演奏が ボロボロになるだろうが、さすが一流の奏者は違う。何事もなかったかのように、すばらしい演奏を続けられた。

      ハプニングはアンコールでも起こった。中音から高音に移るときに突然音が出なくなったのだ。たぶん、フルートに水が溜まったせいだと思うが、この時も、演奏をやめて、別のフルートを持ってきて、最初から吹き直された。実は、コンサートの最初から、2本のフルートを持ってきて、1本はピアノの上に置いて演奏をされていたのだが、 楽器の調子が悪くなった場合に備えておいてあったのだと思う。しかし、この時はアンコールの演奏だったので、フルートが1本しかなかったのだ。演奏の合間にも、頻繁にパッドの付近の水をとっておられたが、長時間吹き続けていたため、どこかに水が溜まってしまって、音が出なくなったのだろう。私には、やり直しの演奏の方が、気合いが入っていて、丁寧に演奏されていたように聞こえたのだが、さすがに長時間の演奏で疲れておられたようで、最後の方は、ブレスがすこしきつそうだった。

      私は、そろそろアンコールの拍手はやめてあげたら方がいいのでは ないかと思ったのだが、アンコールの拍手は鳴りやまなかった。結局、アンコールを6曲も演奏してくれたのだが、最後は、腕時計を指さして退場し、全ての演奏が終わった。

      以前に比べてパワーが落ちたという人もいるようだが、生演奏を初めて聴いた私には、十分迫力のある演奏に聞こえた。

      ゴールウェイさんは、フルートを吹くときにかなり右手を下げて吹いておられ、からだも結構動かされるが、奥様の方は腕をほぼ水平に構えて、からだをほとんど揺らすこともなく、どっしりとした感じで演奏されているのが対象的で面白かった。

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