♪ フルートのコンサート・メモ ♪
    Memorandum of the flute concerts
 
    アンサンブル ウイル No.15
     2008年6月22日 ムラマツリサイタルホール 新大阪

      <演奏>

        フルート:
          野田博之
        ファゴット:
          滝本博之
        チェンバロ:
          江口恭子
      <曲>

        J.S.バッハ(?) フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV1033
        (フルート/ファゴット/チェンバロ)
          Andante-Prest
          Allegro
          Adagio
          MenuetI-MenuetII
        J-P.ラモー ガボットと6つの変奏
        (チェンバロ・ソロ)
        J.S.バッハ フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034
        (フルート/ファゴット/チェンバロ)
          Adagio ma non tanto
          Allegro
          Andante
          Allegro
        H.ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ No.6
        (フルート/ファゴット)
          Aria(Choro)
          Allegro
        吉松 隆 フルートとチェンバロのためのデジタルバード組曲
        (フルート/チェンバロ)
          Bird-phobia(鳥恐怖症)
          A Bird in the Twillight(夕暮れの鳥)
          Twitter Machine(さえずり機械)
          A Bird in the Noon(真昼の鳥)
          Bird Circuit(鳥回路)

      <アンコール>

        J.S.バッハ(?)フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1031から
        (フルート/ファゴット/チェンバロ)
          Sicilano

    ● 感想 ●

      アンサンブルウイルは、MFLC大阪で講師をされておられる野田博之さんが代表をされている。

      今回は、バッハのソナタなどを演奏されると知ったので、聴きに行った。

      会場に入ってまず目を引いたのは、ステージに置かれた美しいチェンバロだったが、これは春山直岳さんが製作された楽器だということだった。チェンバロは調律に手間がかかるため、朝のうちには会場に搬入して、ホールの温度や湿度に馴染んでから調律をされたのだという。

      ファゴットの滝本博之さんと、チェンバロの江口恭子さんは、共に京都・バッハ・ゾリステンなどの所属されているそうなので、他でも演奏を聴く機会がありそうだ。
      バッハのソナタは、どちらもフルートと通奏低音のためのソナタで、今回は通奏低音がファゴットとチェンバロで演奏されたのだが、やはりチェンバロの響きは美しい。

      最初に演奏されたソナタ BWV1033は、J.S.バッハの作品ではないとも言われているが、とても美しい曲であることにかわりはない。もう1つのソナタ BWV1034は、J.S.バッハのソナタの中でいちばん好きな曲なので、初心者の私が吹こうというのは無謀だとは思いつつも、昨年の秋からすこしずつ練習をしている。

      J.S.バッハの曲は、アーティキュレーションを自分で考えてつけないといけないし、ブレスをとる位置も工夫する必要がある。野田さんがどのようなやり方で演奏されるのかにも興味があった。そこで、奏者が間近に見える最前列の席に座って、ブレスの取り方や指の動かし方などにも注意しながら、演奏を楽しませて頂いた。

      バッハのソナタの演奏は、どちらも綺麗な演奏だったが、通奏低音とフルートのアンサンブルとしてはBWV1033の方がよかったと思う。1034の方は、特に第二楽章でのブレスの取り方などが、とても参考になった。

      今回の演奏会では、演奏された曲の解説のほか、楽器としてのチェンバロの説明や、通奏低音の意味などについても説明して頂いたので、よい勉強になった。特にチェンバロは、見るのが初めてという人も多かったようで、第一部と第二部の休憩時間には、ステージの方へ近づいて調律の様子に見入っている人もいたし、演奏会が終わった後には、チェンバロのまわりには人だかりができていた。

      後半の第二部では現代音楽が演奏された。私自身は、現代音楽を演奏したいとはあまり思わないのだが、たまに聴く分には面白い。吉松隆の「フルートとチェンバロのためのデジタルバード組曲」も今回初めて聴いたが、なかなか面白い曲だった。

      アンコールでは、バッハのソナタ BWV1031から有名なシチリアーノ(第二楽章)が演奏されたが、今回はファゴットも加わった特別バージョンで、しっかりとした、とてもよい演奏だったと思う。

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